障子調の二重窓を採用

今回、施工したのはYKKプラマードUの二重窓です。ご依頼を下さったオーナー様がYKK AP株式会社様のショールームで、実際にプラマードUをご覧になられて、「和室に合いそうでオシャレだからぜひ使いたい!」とご提案してくださいました。

単板ガラスで本物の障子の質感を表現

二重窓の中のガラスは、本物の障子のような単板ガラス(5㎜)です。防音・断熱性を重視する場合は、和室用の複製ガラスを用いる方法もあるのですが、単板ガラスと比べると、あまり障子の雰囲気を出すことはできません。今回のご要望はデザイン重視ですので、より障子の紙のイメージに近い和紙調の単板ガラスに決めました。

 

内障子のように、ガラスの中からも外からも、向こう側がほとんど見えない作りになっていますので、カーテンで遮ることなく二重窓のガラスのデザインを楽しむことができます。

格子のデザインやカラー選びにもちょっとしたこだわりを

 

 

組子は横繁吹寄(よこしげふきより)障子のデザインです。横繁吹寄障子デザインの組子は、これまでプラマードUにあった荒間格子(あらまこうし)デザインに加えて、最近登場したものです。写真のように、縦の組子が中央に寄って配置されており、モダンな雰囲気を演出できます。

 

カラーは、木目ナチュラルを選んでいます。素材は樹脂なのですが、樹脂のツヤは抑えてより木に近いような質感に仕上げられています。

 

このように、カラーやガラスの種類、組子のデザインにこだわって選ぶと、和室にあう落ち着いた雰囲気の二重窓にできます。

二重窓の固定は和室用の長めのビスで行いました

YKKプラマードUには初めからビス穴が開いており、付属のビスを使って窓枠を固定できます。ですが、今回はもともと内障子の入っていた窓で、本来付属のビスで止められる位置に内障子用の溝がほり込んであるため、長い和室用のビスを使わなければ固定個所まで届きません。

 

窓枠が固定できないと二重窓を取り付けることはできませんので、内障子付きだった窓に二重窓を取り付ける場合は、前もって和室用の長めのビスも用意しておきます。

二重窓の取り付け後は和室ならではの落ち着いた空間に

 

施工はとてもスムーズに、1日かからず完了いたしました。見た目を気に入って、横繁吹寄障子デザインの二重窓をご提案くださったオーナー様にも、ご満足していただくことができました。もちろん、デザイン性だけではなく、二重窓には防音・断熱・遮熱効果もありますので、次の入居者様には和室ならではの落ち着いた空間で快適に生活していただけることと思います。

 

デザインにこだわった二重窓の取り付けを行いたいという方は、ぜび中尾硝子店までお気軽にご相談くださいませ。